TOPHOTASの目 分析・解説記事大学入試小論文
  大学入試小論文
1. 大学入学後に必要となる力
3)なぜ大学入試で小論文が課されるのか

大学とは,論理的思考力を養い,それを武器に科学を学ぶところ
 大学は何をするところか?それは論理的思考力を養い,それを武器に科学を学ぶところです.従って,大学で何かしようと思ったら,常に論理的であることが要求されます.

講義にも,レポートにも,ゼミ(演習)活動にも
 皆さんが大学に入ると,まず講義を聞くことになります.そこでは何らかのテキストが用いられるかもしれません.それを読む時は,論理的に読むことに他なりません.その能力の有無が入試の現代文でチェックされているのです.また,時にレポートの提出を求められることもあるでしょう.原稿用紙に何枚か何十枚か書くことになりますが,ここでも論理的であることが大前提です.期末には試験を受けて,単位認定を受けるわけですが,その試験も高校までのような試験ではありません.多くは「○○について述べよ」といった論述試験です.「論述」試験という言葉でお分かりのように,その答案は「論」理的に「述」べられていなければなりません.あるいは,ゼミ(演習)を受けて,発表する時,発表内容はもちろん,事前に用意するレポート(通常「レジュメ」と呼ばれます),発表者に対する質問・意見等などすべて論理的でなければなりません.それらの訓練を4年間積み重ねて,その最終課題が「卒業論文」というわけです.そこで,必要なのは……もういいですね.

だから,大学は論理的思考力のできる人を入学させようとする
 大学入学後,必要となる力,それは論理的思考力以外のナニモノでもありません.だからこそ,大学は少しでも論理的思考力のできる人を入学させようと,入学試験を工夫しているわけです.小論文を課すというのが,その典型的現われですが,国語,特に現代文,英語,社会(地歴・公民)等の教科の問題も工夫して,論理的思考力の有無をチェックしようとしているわけです.

注)紛らわしいので,本稿では下記表記統一します.
 ※1. 高校の「地歴科」「公民科」→「社会」もしくは「社会科」
 ※2. 旧国公立大学,国公立大学法人→「国立大学」もしくは「国公立大学」


続く

 
大学入試小論文
1. 大学入学後に必要となる力
1) 大学では何を訓練するのか
2) 「科学」を研究するには何が必要か
3) なぜ大学入試で小論文が課されるのか

2. 大学入試
1) 大学入試 入学試験の性質
2) 大学入試 作問者側から見た入試問題

3. 大学入試 小論文
1) 小論文は他の教科・科目とは根本的に違う
2) 入試科目としての特殊性
3) 大学入試に小論文が導入された経緯1
4) 大学入試に小論文が導入された経緯2
5) 小論文の分類 課題文型と一行問題型


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