TOPHOTASの目 分析・解説記事大学入試小論文
  大学入試小論文
3. 大学入試 小論文
1)小論文は他の教科・科目とは根本的に違う

大学の先生は「論文」をどのように読み,書き,そして評価しているか
 大学の先生は「論文」をどのように読み,書き,そして評価しているか.この点は小論文の対策を考える上で非常に重要なことです.ここに小論文試験の本質があるといっても過言ではありません.つまり,このことを考えずして小論文対策はありえません.逆に言えば,このことをふまえた対策をしなければ,入試での高得点は望めない,ということなのです.しかも,次項3-2)で述べる通り,「(小)論文」は,大学の先生にとって得意中の得意分野です.おのずと小手先のテクニックの類が通用するものではありません.皆さんも正面きって向かっていく必要があります.ここは覚悟が必要です.ちょっと文章が書けるから……程度の力では基本的に門前払いをくらいます.

大学の先生が得意中の得意分野で出題してくる小論文の対策が,高校側にその指導体制が整っていない
 しかし,一方で,これまた3-2)で詳しく述べますが,小論文については制度的な問題もあり,高校側で指導体制がとられていません.そして,このことについては一概に高校の責任とはいえないという側面があります.さらにいえば制度的な問題なわけですから,仮に小論文の入試問題に関して十分な過去問の分析をしていない教師が教えていたとしても,それはあながちその先生の責任とだけはいえないということでもあります.繰り返しますが,私は大学や大学の先生を批判しているのでもなければ,高校や高校の先生を批判しているのではありません.むしろ高校における小論文指導とは一部の教師の無償の献身的な努力によって支えられているという現状を知っています.とすると,残念ながら小論文指導においては高校の先生の指導で成果をあげるのは難しい,ともいえるわけです(もちろん,大きな成果をあげてらっしゃる先生の存在を否定する気はありません.これも一般論です).
 大学の先生が得意中の得意分野で出題してくる小論文の対策が,高校側にその指導体制が整っていないというのはなんとも皮肉な話ですが,これが現実なのです.

学校外の予備校・塾・通信添削等の利用
 そこで私が提案するのは学校外の予備校・塾・通信添削等の利用です.どれを利用するかは,その人の方法論に対する好き嫌いの問題や予算的な問題もあるでしょうから,一概に断言はできませんが,単純に方法論だけを考えれば,最も効果的なのは,マンツーマンの完全個人指導であることは間違いありません.当塾ではマンツーマンの完全個人指導のみを行っています.

 後に述べる導入経緯,作問者である大学の先生方の得意中の得意分野であること,対して高校側ではその指導体制が整っていないことなど,小論文という入試科目は,他の教科とは,根本的に異なっております.まずその点をしっかりおさえていただきたいと思います.

注)紛らわしいので,本稿では下記表記統一します.
 ※1. 高校の「地歴科」「公民科」→「社会」もしくは「社会科」
 ※2. 旧国公立大学,国公立大学法人→「国立大学」もしくは「国公立大学」


続く

 
大学入試小論文
1. 大学入学後に必要となる力
1) 大学では何を訓練するのか
2) 「科学」を研究するには何が必要か
3) なぜ大学入試で小論文が課されるのか

2. 大学入試
1) 大学入試 入学試験の性質
2) 大学入試 作問者側から見た入試問題

3. 大学入試 小論文
1) 小論文は他の教科・科目とは根本的に違う
2) 入試科目としての特殊性
3) 大学入試に小論文が導入された経緯1
4) 大学入試に小論文が導入された経緯2
5) 小論文の分類 課題文型と一行問題型


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